大学受験をする前、高校1,2年の頃から、自分の実力を知るため、大学受験はどんなものかを知るために模擬試験を受けましたよね?

それと同様に、自分はどんなことが得意なのか?企業はどんなことをするところなのかを知るために、インターンシップがあります。

インターンシップには大きく分けて企業が行うインターンシップと、教育のためのインターンシップがあります。
これらを、上手く使い分ける方法を解説します。

1.企業が行うインターンシップ

企業が、主に求人のために行うインターンシップです。
この中にも大きく分けて2種類あります。
就活生確保のための「会社説明会型インターン」と、労働力確保のための「ガチインターン」です。

1-1.会社説明会型インターン

多くの日本の大企業が行うインターンはこれです。
就職協定により、会社説明会を開催できる期間が狭まってしまったため、「会社説明会じゃなくてインターンだから、夏にやるのでヒトツヨロシク」というものです。

説明会・セミナーのイラスト(女性)

この、会社説明会型インターンは、だいたい1日から3日。長くて5日。
期間は夏休みなどにやることが多く、1,2年生も参加できる場合もあります。

募集は、リクナビ・マイナビなどの就活サイトや、自社のWebページで行います。特に、人気企業は自社のみでやる場合が多いので、5月-7月あたりに、志望企業のWebページを確認するようにしましょう。

申込にはエントリーシートを提出する場合が多く、場合によっては面接もあります。
これは、いわば模擬試験。
まだ完璧ではなくてもいいので、自分なりに考えて志望動機などを作っておきましょう。

志望動機の作り方はこちら

このインターンは、1日のものはただの会社説明会です。しっかりお話を聞きましょう。
それ以上の日数のものは、グループワークなどで会社の事を教えてくれます。実際の会社の仕事とは違う場合がありますが、それなりに会社の事を知れるので、頑張りましょう。

どちらも、対外的には「選考に関係ありません」と言ってますが、99.9%関係あるので「あいつはダメだ」と思われない態度で参加すること、「こいつはスゴい」と思われるような活躍をすることを心がけて下さい。

このインターンシップの選考に落ちまくるようでしたら、本番の就活も危ういので、自己分析、会社分析を改めてしっかりやって、このあとに説明する教育型のインターンへの参加を検討してください。

また、インターンに参加して「この会社いい会社だな」と思ったら選考に進んでいきましょう。

1-2.ガチインターン

企業が行うインターンで、1ヶ月以上、長いものは半年といった長期のインターンもあります。場合によっては給料もでます。
これは、ガチインターンといって、本物の業務を体験させてくれるものです。

非常に多くの経験を積める可能性もありますが、無給の労働力としてこき使われるだけの可能性もある、当たり外れの大きいものです。

と、いうのも、業務経験もない大学生がいきなりやってきて、短期間でできる仕事って、バイトがやるような仕事くらいですよね。

正社員がやるような複雑な業務を任せる場合には、相応の教育が必要です。
そして、教育を行うには、教える社員の労力などのコストがかかります。

なので、ガチインターンは
・給料なし(もしくは超安い)バイトとしてのインターン
・本気で学生を育てるためのインターン

の2種類にわかれあす。

前者か後者かは、ハッキリ言って、運です。
お節介な会社のインターンは教育を受けて、業務経験を積めます。そうでない場合は、給料がもらえないバイトです。

課金ゲームに熱中している人のイラスト

ちなみに、2ヶ月以下しか働かない人にしっかり教育をしてくれる会社は皆無なので、きちんと教育を受けて経験を積みたい人は、最低でも3ヶ月以上にインターンに参加した方がいいです。

だって、2週間教育をして、2週間働いてもらっても、会社としては絶対マイナスでしょう。
少なくとも、2週間教育したら、2.5ヶ月くらい働いてほしいわけです。

運良く、ちゃんと教育をしてくれるインターンに参加できたら、きっとその会社はいい会社です。会社の仕事が魅力的であれば、積極的に入社を検討しましょう。

インターンの中での仕事っぷりがよければ、会社側もあなたにぜひ入社して欲しいと思っています。こうやって決まるのが、理想的な就活です。
なので、インターンは積極的に参加した方がいいのです。

逆に、ただ働かせるだけのインターンに参加してしまった場合は、何か理由をつけて辞退した方がいいです。そういう会社は、入社してからもろくな事がないブラック企業である確率が高いです。

アンラッキーですが、入社する前に気づけたからラッキーと、前向きにとらえましょう。

こんな感じで、インターンシップは運が関わる要素が強いです。
インターンの募集や、過去にインターンした人の感想などをWebで検索するなどして、ちゃんと教育がされるかをみてみましょう。

ちなみに、面接で「教育してくれますか?」直で聞くのはあまりにもイノセント過ぎるので「どんな業務に携わることになりますか?」「その点に関する専門知識は今は持ち合わせていないのですが大丈夫でしょうか?」みたいな感じで聞いていくといいです。

繰り返しますが、特に無償のインターンは、バイトとしてこき使われることを避けなくてはなりません。ちゃんとした教育があるかをしっかり確認しましょう。

2.教育のためのインターンシップ

企業が行うインターンシップだけではなく、学生に教育を行うためのインターンシップもあります。(弊社がやっているのもそれです)

これは、採用とは関係なく、参加者が業務経験を積み、成長してくれるように教育をする研修プログラムです。

このプログラムのいいところは、きちんと教育をしてくれることです。

中学・高校の授業のイラスト(女性教師)

例えば「オンラインでのマンガアプリのプロモーションを任せる。予算も与える」といったように、学生に重要な仕事を任せます。

そして、「プロモーションをするためのヒアリングの仕方、広告の出し方は講義形式で教える。常にチューターがついていて、困った時にはいつでも相談に乗る」といった形で、その業務を行うための教育を行います。

当然、講義にもチューターにもコストがかかりますし、重要な仕事を学生が失敗し、その尻拭いコストがかかる場合もあります。しかし、それらのコストは全て想定内です。その代わりに、研修費という形で、参加者が参加費を支払うことになります。

きちんとした実績があるプログラムであれば、確実に貴重な経験を積むことができ、その経験を元に自分が得意な仕事を見つけることができます。

成長することだけが目標になっていないか - しょげイベ情報局っ!

さらに、その経験談を元に「志望動機」「自己PR(特に学生時代に力を入れたこと)」を作る事ができます。

実際に面接官は「リアルに仕事をした経験を話されると、その魅力にあらがうことはできない」などと言って、高評価をくれます。

限られた学生時代に、確実に教育を受け、短期間でたくさんの経験を積むことができるのが、教育のためのインターンシップのメリットです。

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