121.旅行 – 天変地異

Go toトラベルキャンペーンの大混乱の解説のために、旅行業界書きます。

まず、旅行業って利益率がメチャクチャ低いんです。
JTBって売上高が1.4兆円で、利益が63億円。利益率、脅威の0.46%
10000円売って、46円しか利益が出ないんですよ!

そんなJTBは仕事が全くなく、全ての事業所閉鎖して国からの補助金で給料払ってます。
JTB以外の旅行会社も一緒。

そして、旅行会社以外の例えばホテルは、固定費がメチャクチャでかい。
客が来なくても、家賃から消耗品費から高熱費がメチャクチャかかって、金が消えていきます。

で、コロナで外国人客が来なくなり、日本人も旅行どころじゃなくなってさあ大変。
もう、壊滅的なダメージを受けています。
マジで、全滅の恐れがあるので、起死回生で作ったのがGo toキャンペーン(名前はもうちょっとなんとかならなかったのかと思う)

なぜ、旅行業界を助けなきゃいけないのかというと、地方に残った数少ないまともな産業だからです。

今、青森に住んでいてよくわかるのですが、マジで産業が壊滅してます。
道を歩いてもスナック、カラオケ、電気屋、塾の廃墟があり、営業しているのは、コンビニとスーパーとドラッグストアと、ほっともっととラーメン屋一軒。

そんな青森でも、ねぶた祭とかがあるので、ホテルはあり、ねぶた博物館とか、青函連絡船見学とか、リンゴ狩りとか恐山登山とか、三代丸山遺跡とか、観光地の周りには店が残ってて、タクシー運転手から旅行ガイド、お土産物屋など、数少ない雇用が生まれています。

これがなくなると、地方には公務員と公共事業しかなくなるんじゃないかってくらい。

そして、コロナで全国の政策金融公庫や信用金庫が、国の補償を受けて、ヤバイ旅行会社にも金を貸しまくっています。
これで、旅行会社が連鎖倒産すると、地方の信金も潰れ、信金から金を借りている旅行業界以外の地方の会社も潰れます。

それを避けるため、コロナが弱まったタイミングで「もう旅行行っていいんだよ!」という号令と共にスタートする予定だったGo toキャンペーン。
が、思いっきり、第二波のスタートと被ってしまいました。
マジ、ウィルスは、忖度なしです。

これは、旅行業界のみならず、地方経済が壊滅する恐れがあります。
本気でヤバイ。

私的には、旅行会社(=うちの会社の競合でもある)は、ここ1年で壊滅するので、うちはしぶとく生き残って、Postコロナでフロンティアを開拓しようと思っています。

旅行業界目指している人は、少なくとも向こう数年はやめたほうがいい。
それ以外の会社で実績を積み、コロナ後、生き残った会社に転職するのが吉です。

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