8.カーシェア、ライドシェア – 雨

カンボジアに来た学生が一番驚くのがGrab Taxi
アプリを開くと、Google Mapの様な画面があらわれ、行きたいところを入力すると5分くらいで目の前に車がやってきて、それに乗ると何も言わずに連れて行ってくれます。
料金も、クレジットカードを登録していれば自動決済なので、一言も口を聞かなくてもどこにでもいけます。
しかも、カンボジアだと、どこまでいっても500円くらい。近いと100円です。

「なんで、これが日本にはないんですかね?」
と聞かれるのですが、一応あるんです。

Uberや日本交通のJapan Taxi、あと中国のDiDiってのが。
しかし、これ、普通のタクシーより値段高いんですよ。迎車料金460円とかが上乗せされて。

なんでこんなことになっているのかというと、タクシー業界と国土交通省が繋がってて、ライドシェアは違法なんです。

ライドシェアとは、Uber Eatsみたいに、誰でも簡単にタクシー運転手になれる制度。
登録してれば、アプリが「ココにお客さんいますよー」って知らせてくれて、そこのお客さんを目的地に連れて行けば、アプリから金が支払われるんです。

こんな風に誰でも運転手になれるので、一般的にはタクシーより安い。
しかも、お客さんが運転手を評価するので、態度もめちゃくちゃいい。

さらに、大雨とか雪とか大きなイベントとかの時は、料金が割り増しになるので、普段は運転手しない人も「今日は稼げるからやるか」って話になり、市中の車が増えて、タクシー不足で困る人が減るという素晴らしい仕組み。
これがないのは、ホント悲惨です。

で、コロナ。
世界各国のライドシェアの運転手も、タクシー運転手も、仕事がなくなって悲惨です。
日本のタクシー会社も無茶苦茶ダメージ受けてて、ライフがゼロなので、ここでライドシェアが認可されることはないでしょう。

当分日本は、世界でもまれな、ライドシェア砂漠として、ハンコ行政とかと同じ、反IT国家として独自の道を歩むのだと思います。

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