なぜこの期に及んで、就活人気ランキング一位がJTBなのか?
コロナ禍が本格的になってきた、2020年3月、21卒就活人気企業ランキング、文系1位はJTBでした。
以下、2位ANA、3位東京海上日動火災保険、4位JAL、5位オリエンタルランド。
理系は、1位ソニー、2位味の素、3位富士通、4位サントリー、5位トヨタ です。
選社理由のトップは 安定しているから。
コロナショックのこのご時世、旅行業界や航空機業界、テーマパークが安定しているというのは理解しがたいものがあります。
理系に関しても、ソニーや富士通がここ10年でどれくらいの社員を解雇したのか知っているのでしょうか?
なぜ、このような志向になるのか?就活で成功する学生になるにはどんな思考をすればいいのかを解説します。
学生はなぜ、安定していない会社を、安定していると思うのか?
とはいえ、学生がこのような企業を選ぶ理由も明確です。
TVCMをやってるからです。

大学生って、世の中にどんな会社があるかなんて、たいして知らないんですよ。
だから、就活人気ランキングは、自分が名前を知っている会社を答えるんです。
で、彼らが知っている会社は「TVやYoutubeで広告が流れてくる会社」「街を歩いていて看板を見る会社」「自分が使ったことがある会社」に限られます。
今の業績がどうかとか、将来どうなるかよりも、なんか知ってる、なんかでかそうから、なんか安定してそう、なんか良さそうに変換されるわけですね。
就活100社落ちする人の特徴
そうするとどうなるか。こういう「みんなが知っている」企業は多くの就活生が集まり、激戦になります。
そして、会社は「自分の商品が好きな人」を雇いたいのではなく「自分の会社で戦力になってくれる人」を雇いたいので、面接で商品をいくら褒めても選考上のプラスになりません。(鉄道会社は鉄道オタクを落とすっていいますしね)
で、知っている会社をろくに調べず、片っ端から受けると「競争率が高い×面接の自己PRが的外れ」で片っ端からおちて、就活100社落ちになります。

コロナショックで、多くの企業が採用を絞るようになりますので、21卒からは、落ちる人は徹底的に落ちるようになります。
落ちないようにするためには、どうすればいいのか?
では、落ちないようにするにはどうすればいいか。
ひとつが「今、自分が名前を知らない会社」を知り、受けることです。
今、あなたが名前を知らない会社は、たぶん、他の就活生も名前を知りません。
だから、受ける人数も少ない。倍率が低い。それだけで受かりやすいのです。
これに、会社のことをきちんと調べ、自分がその会社で役に立つ理由を論理的に伝えられれば(この方法は、後にこのマガジンで説明します)、かなりの高確率でどこかには受かります。
と、いうわけで、まずは、知らない会社を知る事が大切です。
そのために、重要な本が「会社四季報 業界地図」です。

日本の会社を171の業界に分類し、それぞれの業界がどんな仕事をしているかを解説し、代表的な会社を紹介し、今後どのようになるかの予想が書いてある本です。
この本で、興味ある業界をみつけ、そこにどんな会社が属しているのかをしるだけで「あなたが知っている会社」は何倍にも増えます。
ぜひ、この本を手に取ってみてください。
ただ、この本、最新版が出たのは2019年8月。当然その頃は、コロナショックなんて世界中のだれも想像もしてません。
そこで、我々が独自に、この業界地図の171業界がこれからどうなるか予測する記事を、学生の皆さんに無料で提供しています。

