日本企業リモートワークが、クソ監視地獄な理由

最近は、ニューノーマルという言葉が流行り始めて、リモートワーク最高!の声がでてきてますよね。

私は、20年前に新卒で入った外資系IT企業で、1999年(20世紀!)からリモートワークやってたので、その素晴らしさは身にしみてよくわかっています。
(ちなみに、ここ5年くらいは月に1回くらいしかオフィスいってません)

リモートワークをやって、楽になった!という社員、太った!という社員もたくさんいますが、「部下が管理できなくて大変」というマネージャの声も聞きます。

日本の地獄のリモート監視システム

そして、そんなマネージャを助けるために、日本のIT(イット)企業はこんなシステムを開発してます。

・「着席」「退席」というボタンがあり、業務の開始/終了時や休憩時にそれぞれクリックするだけで、自動で勤務時間を管理する
・また、社員が「着席」ボタンを押して仕事をしている間、PCの画面がランダムに撮影されて上司に送信される

こんなもん、PCじゃなくてスマホで遊んでればOKな気はしますが、PCの前に座ってるかWebカメラで監視したり、瞳の動きを感知して寝ているかどうかチェックする(バカな)仕組みも用意しているそうです。

20年前のリモート監視

20年前。まだ、光回線というものがなかった頃、PCにカメラもついていなかった頃、こんなことはできません。
では、私が所属していた外資系IT企業ではどんな管理をしていたのでしょうか?

答え:何もしない

一応、リモートワーク中は、会社の携帯電話の電源をオンにしなくてはならないというルールはあったのですが、誰も守りません。
っていうか、せっかくリモートワークしてるのに、電話をかけちゃ迷惑ということで、誰も電話なんてかけません。

と、いうわけで、リモートワーク中は、誰にも邪魔されず、フリーダムに自分の仕事を進められます。
昼寝とかもバリバリです。最高の労働環境ですね。

監視しなくても、社員が働く理由

そんなんで、社員は働くのか?と思いますが、まあ、それなりに働いていました。

なぜか?
それは、「ほっといても働く社員だけを採用しているからです」

会社が仕事をさぼっているかどうかを確認するのは、サボっていても給料が支払われるからです。
っていうか、事実として、仕事をしてないのに、長年給料が支払われている人がたくさんいるからです。

例えば、商社とかでは窓際で何も仕事をしていないのに年収2000万円もらっているおっさんを、Windows2000と呼んでいます。

日本の会社は解雇ができないし、年功序列で都市が増えれば給料が増えて、成果が出なくても給料が減らないので、Windows1000とか2000が大量に社内に転がってしまうのです。

中間管理職の課長や部長は、自分の上司が、そんなゴミになっているのを見ていますので「人間は甘やかすとゴミになる」と確信しており、部下がゴミにならないように厳しく監視するというわけです。

外資系企業にもゴミはいますが、数は少ないです。
というのも、成果を出さないと降格されたり、クビになったりするからです。

そして、社員もそれはわかっていて「成果の辻褄を合わせないとヤバイから、サボった後は真面目に働く」ということになるのです。

フリーダムリモートワークができる社員

そもそも、20世紀に外資系企業に入るような人間は変わり者で、定年までこの会社にいようなんて考えてる人なんて皆無です。

「この会社で、でかい成果出して、もっと給料くれる企業に転職しよう!」みたいなことを、新入社員歓迎会で普通に言ってるので、Windows2000なんて目指してないのです。

従って、監視しなくても、クビへの恐れと、転職への野心により、ほっといても仕事をしていたわけです。

「終身雇用万歳!目指せWindows2000!将来の夢は寄生虫です!私を養って!」
みたいな社員が多い会社は、リモートワークに消極的だし、やっても、アホみたいな管理をするわけです。

そして、自力で生きていく、ほっといても仕事をする社員が多い会社は、ほったらかしで自由にリモートワークさせてくれるのです。

どちらを選ぶかは、あなた次第。
どっちの会社が、将来発展するかは、自分の頭で考えよう。

そして、後者の、自由にリモートワークさせてくれる会社に入るために、学生時代にやっておくべきコトは、こちらになります!

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