34.中古車 – 雨

自動車の中古車流通は3種類の業態に分かれます。
ひとつは、買い取り。
個人から車を買い取る業者。ガリバー(現IDOM)という会社がシェアトップです。

そして、買い取り業者は、その車をオークションにかけます。
このオークションの最大手がUSS。全国でシェア4位です。

オークションで車を競り落とすのは、基本個人ではなく中古車販売業者。ビッグモーターとかが有名です。

このように、個人→買い取り→オークション→中古車販売→個人という流れで中古車は販売されます。

しかし、車が売れなくなっており、中古車販売も下火。
そうすると、この棲み分けを破るところが出てきます。
ユニクロが洋服の販売と製造を両方やるように、IDOMがオークションをすっ飛ばして、中古車販売もやるようになってきました。

こういうことができるようになるのは、ITの力も大きな要因です。
情報管理が簡単になると、ひとつの会社が管理できる守備範囲が広がるのです。

そして、最近は全ての業者をすっとばして、個人同士で販売をすることも増えてきました。
Yahooオークションとかが仲介となって、中古車を販売するのです。

破損などのチェック、品質保証に問題はありますが、これをやると消費税がかからないんですよ。(個人間売買は非課税)
これからは、この個人間売買の間に入って品質保証する会社とかが出てくるのではないかと思っています。

こうやって、ビジネスはどんどん中抜きされていき、儲かる会社が減っていくわけです。
消費者としては安く買えて良い時代なのですが、企業はつらいよです。

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