38.産業用ロボ – 雨

自動車の組み立て工場に行くと、思っていた以上に人手で組み立てていてビビります。(元日産)
でも、塗装工程に行くと、ほとんど誰も人がいなくて逆にビビります。

危ないことはあまりないけど細かい事は人間が得意で、危険がいっぱいだけど大雑把な所は機械が得意。
コストパフォーマンスを考えると、今のところはこういう分類になっています。

精密作業をするロボットって高いのよ。

そんな産業用ロボ業界、世界4強のうち2社を日本企業が占めています。
ファナックと安川電機。
また、電子部品などを組み立てる精密作業をするロボだと、JUKIとかパナソニックが強いです。
工作機械と同様、日本が世界に誇る産業です。

これらの輸出先のメインは当然、世界の工場、中国。
なので、コロナで米中貿易戦争が激化し、中国への需要が落ちると、短期的には大打撃を受けます。

とはいえ、中国から東南アジアや中南米に工場が移動したら、そこに売ればいいわけなので、長期的には安泰でしょう。
また、コロナで人と接触することがリスクになっているため、機械化は必須であり、これからどんどん伸びていく可能性があります。

ファナックとか、安川電機とか、JUKIとか、普通の学生は聞いたこともない会社だと思いますが、かなり有望。
パナソニックを受けるときも、洗濯機や冷蔵庫の話ではなく、産業用ロボやリチウムイオン電池の話ができると、「この学生は、ちゃんと業界研究している」と思ってもらえます。

そうやって、相手の事をきちんと調査する人は、会社に入ってからも取引先やお客さんの事を調査するので、成長する。だから採用したくなるのです。

と、いうわけで、業界研究、会社研究、ちゃんとやりましょうね。

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