51.複写機、プリンター – 嵐

複写機・プリンター業界も、日本企業が強い業界で、世界シェアトップクラスに、キヤノン、エプソン、リコー、富士ゼロックスが入っています。
しかし、落ち目のこの業界、コロナでさらに墜ちます。

プリンターは、元々本体を安くして維持費(インク・トナー・メンテナンス)で利益を出す仕組みでした。
しかし、そのやり方もさすがにばれてきて、カンボジアとかでは、純正のトナーがなくてもタンクに入れたインクを使って印刷できる改造プリンターが普通に売られてました。

これが主流になると、メーカーもあきらめて、キヤノンやエプソンが公式で、タンク式のものを売るようになり、最近では日本でも売られ始めました。


これだと、1000円くらいのインクボトル一本で数千枚印刷できます。利益構造の崩壊です。

そして、業務用も元々ペーパレスが進んでいたのがコロナでそもそも出社しない会社が増えて、オフィス用のプリンタ自体がいらなくね?って話になってきています。
インクとメンテナンスで儲ける以前に、オフィスがなくなるという。。。

この業界がこれから生き残るためには、リモートワークを推進するためのソリューション(ネット会議システムとか、ペーパレス化のためのITシステムとか)を売るようにしないといけないですね。

自分たちの今までのビジネスモデルを否定するような商売ですが、時代の流れ。
フィルムカメラを作っていたメーカーで、デジカメを売り始めたところだけが生き残ったのと同じことが、複写機・プリンター業界でも起こるわけです。

こういう変革期なので、ある意味仕事は面白いです。
変革の意思がある企業かどうかを見極めることが大切です。

他の業界も知りたい人は、こちら