いきなり本社が淡路島に移転することになっても、慌てない人材になる方法【3パターンを解説】

「本社が、淡路島に移転することになりました」

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と、いきなり言われるのが日本企業。
新卒の配属でも、東京で採用されたのに、名古屋や福岡に配属されることは多々あります。

日本企業に勤めるのであれば、このようになったときにどう対応するのかを、就活の前から予め考えておきましょう。
今日は、パターン別にいくつか解説します。

パターン1. いつでも移動できるようにする

日本の他の都市や外国に勤務を命じられるときって、基本的にはチャンスです。(稀に単なる嫌がらせの時もありますが)
今やっていることよりも責任のある仕事、他のメンバーが体験できないような仕事をできるチャンスがあり、出世の早道です。

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なので、自分が住むところよりも、仕事の方に人生の比重を置きたい人は、いつでも移動できるように荷物を軽くしておきましょう。

私なんかは、完全にそのタイプで、ここ10年で、東京→フィリピン・セブ→東京→カンボジア・プノンペン→青森と引っ越しています。

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このような人生を送りたい人は、家は買わない、家具もあまり買わない、常に引っ越しをすることを念頭に入れて持ち物を用意することが大切です。

また、結婚をすると、配偶者が引っ越しに耐えられるか問題が発生します。

特に、海外在住を嫌がる日本人は多いので、配偶者選びは慎重に。
ちなみに、海外旅行中に知り合うと、相手も海外好きの場合が多いのでおすすめです。

また、子供ができて学校に行くようになるとこれは困難になるので、海外や国内転勤のチャンスは、できるだけ若いうちに積んでおいた方がいいですよ。


パターン2. 地域職や本社でしか仕事がない職種を選ぶ

どーしても、転勤嫌だという人は、初手から転勤がない/可能性が低い職種・会社を選ぶという選択肢があります。

例えば、支社がどこにもなく、これから増やしていく可能性も少ない会社であれば、物理的に転勤は不可能です。

また、全国、全世界に展開していても、転勤がないことを前提に募集している職種もあります。
例えば、ユニクロなどを経営しているファストリテイリングの地域正社員というのがそれです。

前者は小規模の会社である確率が高い、後者はこのような職種を用意している会社が少ないという弱点がありますが、自分にあった会社があれば、ぜひ狙ってみてください。

しかし、自分が志望する業界にこのような会社があるとは限りません。
その時に、ひとつできるのが、本社勤務の可能性が高い職種を選ぶことです。

例えば、経理や人事などのバックオフィスの職種や、広報やマーケティングなどの本社が一括で担うことが多いような職種です。

職種を絞って学生時代に、その職種で役立ちそうな経験を積み(例えば経理ならインターンでお金の管理をしたり、簿記二級をとったり)、そのことをアピールして就活するというのが定石です。

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ただし、今回のパソナのように、本社がまるごと淡路島に移動になるということもありますが…。


パターン3.いつでも転職できるようにする

最も汎用的なのがこれです。
身も蓋もありませんが「転勤しなくちゃいけないんだったら、辞めます」と言えるのが最強です。

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これは、「育休とれないなら辞めます」「不法な改ざんをするくらいなら、辞めます」などあらゆる事に対応できる、最強の手札です。

パソナ本社で経理をやっている人も、淡路島に転勤したくなければ、辞めて他の会社の経理職に転職すればいいわけです。

そのためには
「自社でしか通用しないスキルではなく、どの会社でも通用するスキルを身につける」
「社外に繋がりを作っておき、転職ができる人脈を用意する」
ことが大切です。

まずは、仕事ができなきゃ雇ってもらえません。そして、その仕事が他の会社でも役に立つ仕事でなければいけません。

経理の仕事をやるのであれば、自社のシステムのデータ入力ができるだけではダメで、きちんと簿記の知識をもってB/S,P/Lを作ったり、そのデータを分析できたりするといいです。

また、自社の業務を効率よく仕事ができるように改善した実績や、複数の(できたら多国籍の)チームを引っ張ったリーダー経験なども評価されます。

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そして、転職しようとするとき相談する相手や、「うちに来いよ」と言ってくれる人を作っておくことです。
転職する気がなくても、定期的に人材会社の人と会って、どんな仕事に需要があるか、自分が今やっている仕事の需要があるかということを確認することが大切です。

そして、社外の人と交流を持ち、自分がどんな仕事をしているのか、どれくらいスキルがあるのか、将来どんなことをしたいのかを共有しておくと、人材会社を通さなくても直接お声がかかることがあります。(リファラル採用といって、最近多くなっています)

転職しようと思っているときに、こういう声がかかるように、相談したときに「じゃあ、来るか?」って言われるように、日頃からたくさんの人と会っておくことが大切なのです。


こんな感じで、
1.動きやすくする
2.動かない会社を選ぶ
3.いつでも転職できるようにする
の3つを紹介しました。

一番不確実なのが2で、確実なのが3です。

所詮、会社は他人。
確実に変えられるのは自分だけです。
会社に依存するのではなく、会社を利用できるような人材を目指しましょう!

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