79.炭素繊維 – 晴

78.繊維の中で、安い汎用品はもう中国に取られてるから、日本企業は高くて高品質の素材を作るしかないという趣旨をお伝えしました。
その、高くて高品質の素材の代表格が、この炭素繊維。

東レが世界シェアの4割を押さえており、三菱ケミカル、帝人がそれに続いています。

この炭素繊維は、軽くて堅いのが特徴で、風力発電の羽根とか、航空機とかに使われています。
また、車の車体は金属であるのが当たり前ですが、炭素繊維の性能が上がれば、これをボディに使うことも考えられます。

樹脂の方が軽いし、成型もしやすいので、レーシングカーの一部の部品などには使われています。

この業界研究をずっと読んでいる人なら分かると思いますが、日本が今強いのはこういう分野です。
お客さんの需要を読み取って、既存の技術を使って製品を作るのが苦手で、技術力でとにかくいい製品をつくる。
この、モノ作りではなく原材料開発では、まだ世界のトップレベルなんです。

逆に言うと、お客さんのニーズを掴むところが決定的に下手なのが問題で、我々はその部分を担える人材を育てたいと思って、海外インターン、オンラインインターンをやってるんですよね。

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