JAL,ANAだけじゃない!業界はときどきあっという間に消え去ります

ANAが採用中止して、既存の社員もボーナスゼロで、年収3割減ということになっています。

画像1

以前、社員の方も、昔から航空業界を目指していた方もご愁傷様であるのですが、残念ながら、こうやって業界がまるっと消えてなくなることはときどきあります。

まるっと消えそうな業界を目指している人、自分が務めている業界がまるっと消えそうな人はどうすればいいのかを、解説します。

カメラ業界は20年で2度消え去った

例えば、カメラ業界は、20年程前に、デジカメで一度消えてなくなりました。
さらに、今、スマホにより、消えてなくなりそうになっています。

どういうことかというと、2000年くらいまでは、カメラってのは(メモリーカードではなく)フィルムというモノに撮っていたのです。

画像2

シャッターを押すと、カメラの中に入っているフィルムに写真が記録され、24枚撮りだったら、24枚撮り終わったところで、現像屋さんに持っていって、数日後に紙の写真がかえってきたんです。

画像3
現像屋さんが現像をしているイラスト

写真を撮った後、現像するまで写真は見れないし、現像代は金がかかるし、追加で写真を印刷するのも焼き増しと行っていちいち金がかかります。それらを全部すっとばすことができるデジカメは革新的だったわけです。

画像4

で、みんながデジカメを使うようになると、カメラメーカーは大変です。
現像をする写真屋さんは仕事がなくなりましたし、世界最大のフィルムメーカー・コダックは破綻しました。

画像5

また、うまくデジカメに乗り換えることができた、世界二位の富士フイルムは、業績を伸ばしましたが、今度はスマホにデジカメの機能がすべて入ってしまったため、新たな道を模索してます。

ちなみに今の富士フイルムは、デジカメ関係の売上は15%程度で、医療機器や健康食品、あと富士ゼロックスを買収してオフィス機器などで稼いでいます。

こんな感じで、同じ仕事が永遠にあるなんてコトは幻想で、時代の流れでどんどん消えていったりするんです。

キャビンアテンダントという職業はなくなるかもしれない

CAに憧れてた人も、CAという職業がなくなることを想定しておいた方がいいです。

画像6

少なくとも「CAが若い女性が格好いい制服で働くあこがれの職業」という固定概念はなくした方がいいです。(実際、既に海外では、男性のCAやおばちゃんのCAも普通にいます)
そもそも、重い荷物を上に上げるのとか、背の高い男性の方が得意だし。

それ以外でも、雑誌編集者とか、ラジオ局ディレクターとか、海外ツアーコンダクターとか、舞台役者とか、みんなが憧れているような職業がほぼなくなる可能性があります。

そうやって、あこがれの職業がなくなったとき、なにをすればいいか?
それは、自分が何をやりたいかを考えておくことです。

あこがれの職業ではなく、やりたいコト

「CAをやりたい」ではなくて、「旅行に行くお客さんを喜ばせたい」
「雑誌編集者をやりたい」ではなくて、「お客さんに新しいオモシロイ物を伝えたい」
といったように、自分が仕事を通してなにをしたいかを考えておく必要があるんです。

それなら、飛行機が止まったら「はとバスのバスガイドをやってみよう」とか「IT勉強してゲーム会社かVRコンテンツ作ってる会社でバーチャル旅行提供する方に行こう」とか「しばらくは動画編集のバイトで生活費稼ぎながら、今までいった旅行記をblogと電子書籍にまとめよう」とかいろいろ考えられるわけです。

画像7

会社ではなく、職種。さらに、自分が何をやりたいかまで突き詰めると、ひとつの職業が消えてなくなっても、路頭に迷うことはなくなります。

例えば、私は、IT面白そうだからってので、外資系IT企業に入りましたが、そこで製造業のお客さんと話をしてて「製造業をもっと効率化したら面白い」ってことで、日産自動車に転職しました。

で、日産で外国人と仕事してたら「海外楽しい。海外旅行や海外就職をみんなに知ってもらいたい」になって、海外旅行の本を出したり、海外就職を紹介したり、海外インターンシッププログラムをつくったりという職歴になっているわけです。(そして、日産は今潰れそう)

これから、どんな会社も潰れる可能性がありますし、どんな職業も消えてなくなることがある。
それを前提に、自分がなにをやりたいのかをちゃんと考えておきましょう。

就活でも、自分が何をしたいから、あなたの会社のこの職種を志望したといえば、合格率は格段に上がりますよ。

関連記事