133.建築 – 嵐
日本で売上高が一番大きい業界ってどこか知ってますか?
業界地図2020では、建築です。
ちなみに、2位は総合商社になっていますが、自動車+自動車部品の合計の方が大きいので、建築、自動車、商社が3大業界と思って間違いありません。
であるがゆえに、建築業界は政界に発言力が強く、日本は長らく、建築業界を潤すためにたくさんの公共事業、大規模開発をしていきました。
この10年でも、東北復興、北海道新幹線、そして東京オリンピックと、巨大な建築需要がありました。
多くのホワイトカラーの人が不況感を感じているのに、日本全体ではゆるやかな景気上昇になっていたのは、建築関係のブルーカラーに豊富に仕事があり(むしろ人手不足)、賃金が上がってたのが一因です。
そんな、土建国家、日本はコロナショックでどうなるか?
オリンピックはおそらく中止でしょうが、建築はほとんど終わってるので、建築業界的にはそれほど影響はありません。
しかし、大阪万博はやるんでしょうか?東京に大規模商業施設これ以上建てるのでしょうか?
そして、なにより、この「出張いらなくね?」とみんなが気付いたこのご時世に、リニア作るのでしょうか?(巨大赤字を出しているJRにそんな金があるのか?)
コロナショックで、物理的に集まることがリスクになりました。
そして、この新コロが収まったあとも、新たなる感染症が襲ってくる可能性があるということがわかってしまったため、人が集まる・移動することに多額の投資をすることがしにくくなります。
主に国の金を使ってでかい箱物、線路、道を作っていた建築業界はどうなるのでしょうか?
さらに、海外の建築も同じことが起こっています。
そして、いつかはじけると言われ続けていた中国の土地バブルもはじけることが確定的となり、チャイナマネーによる世界各国の開発もストップがかかるでしょう。
(チャイナマネーは、カンボジアに、ビル3本の上に船が乗っかった建物を作ろうとしてたんですよ!)
とまあ、いいことがひとつもないのですが、土建国家日本ですので、新コロがある程度おさまったら、また使いもしないでかモノを作るような気がします。北海道新幹線札幌まで伸ばすとか。
(ちなみに、この前新青森-函館乗ったら、1時間半に一本しか走ってなかった)
その需要を分け合う形で、みんなしぶとく生き残っていくんだと思います。
大丈夫か?日本の財政。

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