63.ITサービス – 晴れ

IT業界って、建築業界と一緒で、多層構造下請け業界です。

どういうことかというと、お客さんが、大手企業に仕事を頼み、大手企業が、中規模企業数社に仕事を頼み、中規模企業が小規模企業数社に仕事を頼むような。

お客さんに近い会社を上流、遠い会社を下流ということが多く、上流企業はお客さんの要望を聞いて設計書を書いたり、プロジェクトマネジメントすることが多く、下流企業はプログラミングしたりテストをしたりすることが多くなります。

どちらが上とか下とかではないんですが、仕事の種類が違います。また、給料は上流の方が上の場合が多いです。

新卒で上流行くと、下流の人から「あいつはプログラミングもできないくせにしょうもない設計書書きやがって」といじめられます。でも、上流は上流で「あいつらクオリティ低すぎ」と、まあ、大体仲が悪いです。

なので、IT業界に就職するときは、その会社が上流〜下流のどの辺にいるかを調べることが大切です。

コロナ前のIT業界は薄曇り。

基本的に好調だけど、システムがクラウド化していくにあたり、一個システム作って数十億円みたいなでかいものが減ってきたので、利益率は低くなってきています。

そして、コロナ後。

まず、短期的には、不要不急のシステム開発がまるっと止まるので、一時的に仕事がなくなります。一時的に採用を絞るところはあるかもしれません。

ただ、必須でやらなくてはならないこともたくさんあります。

まずは、業務のオンライン化。家でも仕事をできるようにセキュリティを強化したり、グループワークのシステムを入れたり。業務改善からネットワークの強化、システムの導入までできる上流のIT企業は引く手あまたで、そこから下流に仕事が流れていきます。

(ちなみに、IT社長が「うちの会社はリモートワークやってる!」とSNSで主張してるのは、こういう仕事を取ってくるためです。それをみた他の会社の社長が「うちもやりたいんで、ご相談させてください」って来る)

それ以外にも、人を減らしたい企業が増えるのでRPA(パソコンとかiPadとか使って仕事を自動化すること)とかも活況になります。

なんで、一瞬ショックで落ち込んだ後は、比較的早く復活するのでご安心を。

ちなみに、IT企業が一番在宅勤務しやすいので、会社に行きたくない人は、IT企業、おすすめです。

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