142.海運 – 嵐
世の中の荷物の大半は、まだ船で輸送してるって知ってますか?
例えば、自動車の完成車はほぼ100%海運です。まあ、軍用の輸送飛行機でもない限り乗りませんからね。
それよりももっと小さな自動車部品も基本は海運です。
飛行機は船よりも5-10倍コストが高いからです。
そんな海運、コロナ前は曇り。
米中貿易戦争のおかげで、世界の貨物量は減少傾向にあり、先行き不透明でした。
そして、コロナ後、天気は嵐。波タカシ。
全世界で工場がストップし、物が動きません。自動車なんて新車生産が半分以下です。
しかも、その自動車が全然売れておらず、置くとこないから、船の名簡易駐車しっぱなしだそうです。
原油も、全然使われないから余りまくって、あと数ヶ月で全タンク&タンカーが満員になると言われています。無茶苦茶です。
しかも、船舶輸送は日数が長い(例えば日本から欧州は60-90日かかる)ため、船員の船内でのコロナ感染の恐れもあります。
需要と供給のバランスが崩れ、しかも、安全運行に支障もきたすと、踏んだり蹴ったり。
この影響はかなり長期に及ぶでしょう。
海運は、長期的に低迷する可能性が高いです。
ただし、絶対にゼロにはならない業界でもあります。生き残れれば、残存者利益を得ることができます。

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