109.化粧品 – 嵐

メッセージでリクエストもらったので、化粧品を繰り上げます。

こちら、消費財の販売金が前年比下位30品目のリストです。

12/30が化粧品です。

化粧品業界は、甚大なダメージを受けています。

理由はご想像のとおり、人が外出しなくなったから。

外出しなければ、化粧はしなくてもOKという人がほとんどです。

ちなみに、化粧品は、製品の価格における広告宣伝費がやたら多いのが特徴で、価格の10%くらいが広告費です(通常は1-3%程度)

なので、化粧品が売れないと広告費が落ち、テレビや雑誌も死にます。

ポストコロナの世界は、この化粧品の売り上げ減がひとつの特徴になります。

本質的ではないけど、ちょっといいからやっていたこと。慣用表現でいうところの「化粧」が剥げ落ちるのがポストコロナの世界です。

大して仕事はないけど、毎日無遅刻無欠勤で出社していた社員とか、

なんにも決まらないけど、なんとなくやっていた定例会議とか、

何の意味もないけど、なんか使っていたハンコとか、

そういう「本質的になくてもよくね?」ってものが、「やっぱり、なくてもよかった」と気付くのがwithコロナの世界。

そして、コロナ感染症対策が完璧になって、普通に生活できるようになっても「あれ、要らなかったよね」というものは、そのまま消えてなくなります。

化粧品は「人は綺麗でありたい」という願望があるので、ハンコのように完全に消えてなくなることはありませんが、「なくてもよくね?」「日焼け止めと口紅だけでよくね?」って人は増えるので、今後も売上は今まで通りにはならないでしょう。

今、「なくてもよくね?」って思われているものは、ポストコロナの世界でも需要は落ちるので、今、自分や世間の人たちが感じている感覚をしっかりと覚えておき「今、やっぱり欲しい」と思っている商品を取り扱っているかどうかということを、会社選びの基準にすると良いと思います。

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