134.不動産 – 嵐

不動産デベロッパーの基本は開発だ。仕入れた土地に建物を建設し売却、または賃貸する。建てるのはオフィスビルやマンション、商業施設。最近ではホテルや物流施設なども増えてきた。

財閥系を筆頭に、様々な物件開発を広く手がける総合ディベロッパーの収入源は、マンション分譲とオフィスビル賃貸の二刀流だ。

マンションの分譲は景気の好不況が振り上げを左右する一方、ビルは安定的に賃料が入るため景気変動の影響は大きくなく、両者でバランスを取っている。

と、 業界地図の説明の冒頭を引用してみましたが、コロナの恐ろしさは、

不景気でマンションが売れなくなる + 外出禁止でオフィスは退去者続出、商業施設は店子が死にかけで家賃減免必須 ということで、バランスを取っているはずの両者が、両方とも一気に死んだことです。

おそらく、不動産ディベロッパーもこれは予想してなかったでしょう。

バブル崩壊したときも、ここまで駅ビルに人が少なくなることはなかったでしょうから。

コロナが収束するまでは壊滅でしょうし、収束した後も、日本人需要はともかく外国人観光客需要はなくなるので、お客さんも数は減る=不動産価値は落ちるということで、賃料は落ちていくでしょう。

オフィスビルに関しては「在宅勤務でよくね?」が増えて、特にベンチャー企業がたくさん集まる渋谷とかはオフィスのだぶつきがヤバくなります。賃料も減るでしょう。

中国人の海外投資も減るので、マンションの価格も下落。

全方位的に、ヤバいことになりそうです。

ただ、世界中で無茶苦茶金をばらまきまくってるので、どこかのタイミングでインフレは来ます。(うまい棒が50円とかになる時代ね)

そうすると、不動産を持っていると、インフレによって家賃が上がるため、インフレによる資産の減少を防げます。

なので、今回、不動産が安くなったら買いでもあります。

安くなったところで、バリバリ物件を買収し、来たるべきインフレに備えられる不動産は伸びるはずです。

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