44.大手電機 – 曇

日本の大手電機メーカーは、2008年からのリーマンショックで、元々韓国中国企業に負けていたところに、経済危機が重なって悲惨なことになっていました。

2010年代はひたすらリストラ。シャープは台湾企業に買収といった感じで、まあ、悲惨な10年間でした。

2019年になると日立やソニーが最高益を出すなど、かなり復活してきました。

その理由は、BtoBへの転換。

つまり、直接お客さんに売る、冷蔵庫とか洗濯機とかパソコンとか携帯電話とかはあきらめて、企業が使う医療機器とか電気自動車用の電池とか工場用の機械とか家電の部品とかに特化することで、利益率を高めたわけです。

(唯一方向性が違うのは、金融とゲームと映画に振ったソニー)

とはいえ、利益はリーマンショック前から見たら落ち込んでおり、全快したとは言いがたいです。

で、コロナ。

とりあえず、感染に関しては、北半球では落ち着いてきた感はありますが、これからいつ第二波が来るかわかりませんし、世界中でパニック状態にあることは変わりません。

これから、だんだんと需要が戻っていくのか、金融危機が訪れてリーマンショックのようになるのかは誰にもわかりません。(後者の確率の方が高いと思います)

そうなったときに、大手電機メーカーはまた立ち直れるのかは謎です。

ただ、一度成功体験を捨てて、改善するという「成功体験」を得たので、リーマンショックよりは回復は早いかもしれません。

他の業界も知りたい人は、こちら