三木 八重子さん (大学二年の春に参加)

高校の頃から観光業に興味があった三木さん。
地域貢献、国際貢献ができる観光業の仕事に就きたいと思っていたのですが、コロナ禍でその道が閉ざされました。

では、自分になにができるのだろうかと考えて…そんな、三木さんにインタビューをしました。

こんにちは。
観光業に興味があって、参加したということですが。

はい。カンボジアの観光業もコロナ禍で、外国人観光客が99%減と苦しい状況にあるということを知りました。

自分が大好きだった、観光業に対して、何か貢献できるスキルを身につけたいと思い、「観光業を助けるためのクラウドファンディング」を学べる、このプログラムに参加しました。

なるほど。
プロジェクトの中で、どんな活動をしていましたか?

プロジェクトをたくさんの人に知ってもらうための宣伝活動と、プロジェクトの内容をより深く知ってもらうためのblog記事の作成を担当しました。

一番力を入れたのはSNSです。
SNSは、とにかくたくさんの人の目に付くことがスタートなので、twitterとInstagramに毎日投稿しました。

投稿する時間も、いろいろな時間に投稿してみて、一番見られる率が高い17時-19時に投稿するようになりました。
今回は、1500-30000円の支援をお願いするプロジェクトなので、学生よりも社会人の人に見てもらいたいと思いました。そうすると、仕事が終わった後の帰り道にスマホで見てもらえる時間がいいかなという仮説を立てて、この時間にしました。

他の時間とも比べて、リーチ数、いいねなどの数も高く、この時間の投稿を継続することにしたんです。

なるほど。実に、戦略的ですね。
それ以外にはなにをしましたか?

プロジェクトについてよく知ってもらうためのnoteの記事を書き続けました。

SNSやプロジェクトのページで伝えられることはほんの少しです。でも、金銭的支援をしてもらうためには、このプロジェクトの意義をしっかり伝えないといけない。
だから、支援先や商品の素晴らしさを伝える記事をたくさん書く必要があったんです。

記事を書くにあたって、気をつけたことはありますか?

このような記事を書くのがはじめてだったので、何を書いていいか最初はわかりませんでした。
そこで、カンボジアや社会貢献に関して書いてある記事をたくさん読み、たくさん読まれている記事の特徴をみつけることにしました。

とはいえ、「これを書けばたくさん読まれる」という攻略法があるわけではなく、丁寧に誠実に書くことを心がけました。

今回支援する学校や、商品を提供している障害者施設などの会社は、本当に一生懸命、子供たちや従業員やお客さんのために活動をしているので、それをそのまま伝えることを考えて記事を書きました。

それは大切ですね。

そして、書いた文章を、森山さんに添削してもらって、投稿しました。

はい。私が森山さんです。何冊か本とか書いてます。添削、頑張りました。
この活動で苦労したことはありますか?

宣伝活動がうまくいかないとプロジェクトが誰にも認知されないので、みんなの努力が無になってしまう。だから、プレッシャーを感じていました。

ただ、すでにプロジェクトを成功させた経験をもっているアシスタントのヒナタさんたちに相談することができたので、不安だと思ったら相談して、改善してということができたので、途中から、自信を持って投稿ができるようになりました。

プロジェクト全体として、工夫したことはありますか?

今回はチームメンバーと役割分担をして、それぞれが自主的に行動しました。
それ故に、きちんと意識あわせをしないで行動してしまうと、プロジェクトのコンセプトがバラバラになったり、チームメンバーの関係性が悪くなってしまう恐れがありました。

特に、私の仕事は、支援者を含む多くの人とプロジェクトを繋ぐ仕事だったので、これがチームメンバーの思いと離れてしまったら大問題です。

そのために、毎日LINEで情報共有をしながら、記事を出す前にメンバーに読んでもらうなど、自分本位で進めるので履く、確認を取りながら作業をしていくことにしました。

すばらしいですね。
その結果、プロジェクトはうまく行きましたか?

はい。
最後まで、メンバーとの情報共有ができて、皆が納得した形でプロジェクトを終えることができました。

私も、他の人の仕事をチェックしながら、自分の仕事をしていたので、プロジェクト全体が自分事になって、ものすごく力を入れて活動することができました。
メンバー全員が「協力していこう!」という意識を最後まで持ち続けることができ、プロジェクトも成功したので、最高の思い出になりました。

すばらしいですね。
この経験を活かして、将来はどんな仕事に就きたいですか?

高校の頃から観光業に興味があり、地域貢献や社会貢献を体験できるツアーを作れたらなと考えていました。
そして、実際に、社会貢献をするプロジェクトに参加して、その魅力を再確認しました。

今、観光業に関わる仕事をするのは難しいかも知れませんが、コロナ禍が終息したら、またその需要は出てくると思います。

そうなったら、私のような経験をたくさんの人にしてもらうため、楽しくて、やりがいがあって、社会の役に立つような企画を作るような仕事に就きたいなと思っています。

支援するカンボジアの人たちの思いを支援者に伝えたり、チームメンバーの思いをチーム内で共有したり、オンラインでも、しっかりコミュニケーションをとれていたこのチーム。
それは、丁寧に文章を書いたり、LINEで会話したりという、地味な作業が実を結んだからです。

コミュニケーション力っていうのは、こういうことをいうんです。

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