就活ではまず、「自己分析をしろ」と言われます。

では、自己分析ってなんでしょう?
まずは、自己分析のゴールから考えていきます。

自己分析のゴール

ゴールテープを持つ人のイラスト

就活のゴールは、自分に向いている企業から内定をもらうことです。
そのためには、企業に対して、このような説明をする必要があります。

「あなたの会社ではこういう仕事があるから、
私は、こういう理由で、あなたの会社のお役に立てます」

これを言うために必要なことは、
・会社がどんな仕事をしているか

・自分が何ができるか
です。

会社がどんな仕事をしているかを調べたい人は、こちらへ

自分が何ができるのかを知る方法

自分が既に何年も仕事をしていると、何ができるかがわかるので、転職はある意味簡単です。(逆にできることが少ないとどの会社も雇ってくれません)

それに対し、新卒就活は、ほとんど学生が何も実績を持っていないので「自分が何をできるか」がぼんやりしている人が多く、面接・選考もぼんやりになりがちです。

社会人と新卒就活生、一番の違いは「仕事をしたことがあるか」です。
つまり、学生時代に仕事の経験を積むと、就活は圧倒的に有利になるんです。

アルバイトでも、インターンでも良いです。
プログラミングやマーケティング、製図や会計など、仕事に直結しそうな大学の授業でもいいです。

とにかくたくさんの種類の仕事を経験し、その中で、自分が得意なこと、不得意なことを見つける。

これを、ぜひやってみてください。

カンボジアの子供たちは、自分が得意なスポーツを知らない

やったことがないと、知る事はできません。

例えば、多くのカンボジアの子供たちは、自分が得意なスポーツを知りません。

なぜなら、カンボジアの多くの学校では体育の授業がないので、50m走のタイムを計ったこともないですし、泳ぎを教わったこともないし、バスケットのゴールにボールを投げ込んだこともないから、自分が得意なスポーツはなにかを知る事ができないんです。

日本の就活生も一緒で、数少ないアルバイト以外の仕事をしたことがないので、自分がどんな仕事が得意で、好きなのかを知る事ができないのです。

欧米の就活の志望動機は、具体性のレベルが違う

これに対し、アメリカや欧州の学生は、大学時代に長期間正社員と同じ仕事をする(日本のインターンとは大きく違う)本物のインターンをして、自分が得意な仕事、面白いと思う仕事を見つけています。

「私は、○○社でインターンシップを行い、○○のような業務を行いました。
この業務は、御社で募集されている業務とほぼ同じです。
そして、3ヶ月のインターンの中で○○のような成果を出すことができました。

だから、あなたの会社に入っても、同様の成果をだし、貢献をすることができます。だから、私を採用してください」

こんな、具体的な志望動機を述べることができるのは、実際に仕事をしているからですね。

具体的な志望動機を作るために

「そんなん、欧米だからでしょ」

まあ、その通りです。
でも、大学生が中学校の模擬試験を受けたら圧倒的な偏差値をとれるように、日本の就活で、欧米並みの具体的な志望動機を話せれば、圧倒的高評価をもらうことができるのです。

さあ、そのためには何をするべきか。
それは、バイトとインターンです。

私の時代(20年前)は、インターンは一般的ではなかったので、たくさんバイトをしました。4年間で50種類くらい。

ほとんどが日雇いですが、引っ越し屋から、配管工、東京ドームの係員、交通量調査、工場の工員、新宿のバーテンダーや、コールセンター、屋台のたこ焼き屋まで、まあいろいろです。

これだけいろいろやると、いやでも、自分の得意不得意が見つかります。

同じことを淡々と繰り返すことができないので、交通量調査とか工場の工員とかやると気が狂いそうになります。

理系男子というコミュ障率高い属性なのですが、バーテンダーで人と話すのは意外と得意だということに気づきました。

そして、家庭教師とかコールセンターをやることで、人に説明をするのが得意だということに気づきました。
パソコンにはじめて触るおじいちゃんに、インターネットのつなぎ方とか教えるの得意だったんですよ。

こうやって、実際に仕事をしてみることで、自分が得意なこと、苦手なことをみつけるのです。

この内容を踏まえて、私は、外資系IT企業で、お客さんに、自社のソフトを使えばどんないいことがあるのかを説明する仕事を志望しました。

「ジャパネットたかたでついうっかりパソコンを買っちゃったおじいちゃんに、電話でインターネット接続の仕方を説明できるんです。
御社のソフトの使い方を、ITに詳しくない工場のお客さんに説明することもできるはずです。
だから、私を雇ってください。」

こうやって、具体的に仕事で体験して見つけた長所を、その長所を必要としている会社に対してアピールする。

これをやれば、内定なんていくつでももらえます。
そのためには、まずは、自分の長所をみつけ、それを証明するための実績をつくるのです。

たくさんの経験を積むために

そのためには、いろいろな種類のバイトをするとよいです。
ひとつのバイトを長期でやるよりも、短期バイトをアプリで探し、1-3日ずついろいろやってみるのです。

そのバイト選びも「外国人相手の仕事したいなー」というぼんやりとした希望がある場合は、外国人と仕事ができるようなバイトを、
「営業とかどうだろう」という人は、お客さんにものを売る仕事など、ぼんやりとした希望でもいいので、自分が興味がある仕事に近いものをやるといいとおもいます。

とはいえ、数日間の仕事なので、あまり深く考えず、目についたものをやっていきましょう。

そして、バイトを1日やったら、その日に「楽しかったこと」「つらかったこと」「うまくできたこと」「うまくできなかったこと」をメモしていきましょう。

その仕事が面白くて、もっとやってみたくなったら、長期でやるのもありです。短期と長期では仕事の内容も変わってくるので。

そうやって、まずは短期でたくさんの種類のバイトをやり、気に入ったものを長期でやる。その中で、自分が好きな仕事、得意な仕事を探す。

いくつかバイトをしていると、こんな風に自分の得意、不得意リストを作る事ができるようになります。

この得意、不得意リストを精度高く、実務の裏付けをもってつくるのが、自己分析のゴールです。

これができると、後に志望企業を決めたり、志望動機を作ったりが圧倒的に有利になるので、しっかりつくってくださいね。

どうやって実務体験を積めばいいかわからない。いろんなバイトをする時間ががないというひとは、短期間で効率的に作る方法をお伝えします。

自己分析の次に、会社の事を知りたい人は、こちら

就活における模擬試験、インターンの使い方を知りたい人はこちら

就活スケジュールに戻る