99.弁護士事務所 – 雨

この10年間、最もコストパフォーマンスが悪い資格と言われた司法試験。
法科大学院ができ、合格者数が激増して、弁護士の数は10年で2万人から4万人に倍増。
おかげで、食いっぱぐれる弁護士が増え、死ぬほど勉強したり、法科大学院に死ぬほど課金したのに金がないという、悲惨な弁護士が量産されました。

しかし、さすがにヤバイと思ったのか、ここ数年は司法試験の合格者数を絞り(法科大学院いく人も減った)、弁護士の平均収入も上がってきています。

そこで、コロナ時代。
まず、過払い金取り戻し訴訟(消費者金融の記事を参照)が終わりに近づいており、その辺を専門でやっていたアディーレ法律事務所が破綻するなど、ヤバいところがでてきています。

また、海外進出やM&A、海外税務など、海外進出に伴う業務が増えていたのですが、コロナの影響で撤退が増えてきており、この辺の業務が一時的に消滅する可能性があります。

でかい企業やコロナ禍でもガンガン攻めるベンチャーなどを顧客に持っていたり、ある分野(著作権とか)に強烈な強みを持っている弁護士は安泰どころかこれからも仕事の範囲が広がっていき、それ以外の弁護士は静かに沈んで行くという、弱肉強食の様相がこれからも繰り広げられていくモノと思われます。

昔は、司法試験さえ受かれば人生安泰みたいな感じだったのですが、いまはそういうのなくなってるんですよねえ。ある意味、平等な社会です。

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