37.工作機械 – 嵐

工場用の機械(金型とか)を作る大型機械、これが工作機械。
その工作機械で、日本企業は大きなシェアを占めています。

森精機やファナックなど、多くの人が名前もしらない優良大企業が多くあるのがこの業界の特徴です。

この工作機械は、景気の先行指標と言われます。
スマホとか車とかおもちゃを作っている会社が、「景気いいぜー!これからどんどん工場でかくして、新製品作るぜー!」というときは、工作機械の会社に受注がじゃんじゃん入り、売上が上がります。

逆に、世間で好景気といわれているときでも「あれ?ちょっと売れ行きに限りが見えてきたかな・・・」というときには、工作機械の発注が止まり、売上が下がってきます。

このように、世間の景気よりちょっと早く影響が出るので、景気の先行指標っていわれるわけですね。

さて、工作機械の売り上げが史上最高を記録したのはいつでしょう?
答えは2018年。つまり、2019年には、売上は下がり始めていたのです。

ひとつのポイントは、米中貿易戦争。
2019年から中国の景気は後退し始めており、中国からの発注金額は2019年にはピークの1/3まで減っていました。(他の国からの発注はまだあまり減っていませんでした)

そんな中での、コロナ。
さらに進む米中貿易戦争。
工作機械業界の売上はだだ下がり。
最大手の森精機も、来期は、利益が半減するという予想を出しています。(まだ黒字なのがすごいですが)

そんなわけで、これからしばらくは、ジリジリと下がっていくことにナルト思いますが、回復も早めに来るのが特徴ですし、安定性もありますので、寄らば大樹の陰を求める人には良い業界だと思います。

海外駐在とかのチャンスもありますしね。

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