消えゆく業界に就職をするのは、自爆行為なのか?

航空業界や旅行業界の採用需要があっという間に蒸発した2020年。
コロナという特殊要因により、一瞬で需要が消えたわけですが、これはかなりの例外で、世の中の大半の仕事は、だんだんと消えていきます。

印刷業界は消えるのか?

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例えば、印刷業界。
20年前からペーパレスと言われていて、タブレットなどの電子機器が銀行の窓口でも使われはじめ、大臣がハンコやめる!書類やめる!と言い始めた今ですから、これから印刷の需要がなくなっていくことは明確です。

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そんな世の中なので、印刷業界に就職するのは自爆行為なのでしょうか?
答えは「会社による」です。

駄目な会社と、いい会社

まず、印刷だけやっているような会社は、かなりの高確率でダメです。
今は、お得意様が紙が大好きだって理由で需要があるかもしれませんが、そのお得意様がペーパレスになる可能性の方が高いです。

コミケとかの同人誌を印刷している会社も、コロナの影響で厳しいことになっています。
長期的に見たら、かなりの高確率で業績を落としていくわけです。

しかし、そんなことは20年前からわかっていたわけで、わかっていた企業はちゃんと対応しています。

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印刷業界の2大巨頭は大日本印刷と凸版印刷。
実は、私15年くらい前にこの会社と一緒に仕事してたことあるんですが、その当時から「まあ、紙はなくなりますよねー」と言っていました。

その時一緒にやっていた仕事が、電子タグの実証実験。
ユニクロとかで、買い物かごをレジに置くと、自動で何を買ったかを表示してくれるアレです。

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これは、洋服にSUICAみたいなICチップがついており、それを無線で読み取っているのですが、こういうICチップを印刷会社が、印刷技術を応用して作っているわけです。

それ以外にも液晶ディスプレイや、建築材、食品のパッケージから半導体原料まで、印刷技術を応用した様々な製品を作っています。

こうやって、自分たちが今できることと、これから世界に必要とされることを組み合わせて、新しい事業を創れる会社は、どんなことがあっても変化に対応することができるので、強いです。

変化できる会社に就職するために必要なこと

就活生の皆さんは、こういう会社を探していくといいと思います。
斜陽産業だと思われているので、倍率それほど高くないですが、将来は有望。
ただし、自分で、きちんと会社のことを調べないと見つかりません。
そんな会社の選考に残るためにはどうすればいいでしょうか?

変化を恐れず、新しい事にチャレンジしている会社に入るためには、自分も変化を恐れずチャレンジする姿勢を示すのが一番です。
「会社に入ったら、定年まで面倒見てね」なんて社員は必要無いですからね。

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皆さんも、コロナ禍でいろいろ問題が出てくることはことはわかっているはず。
だったら、それに対応するために、どんなことを学生時代にやったかを説明すればいいんです。

登下校の時間がなくなったから、ネットショップを開いてみた
でも
同じ大学の一年生が友達できなくて困ってそうだから、オンラインでサークルを作った
でも
就活の会社説明会参加が困難になるので、業界地図を読み込んで、自分で会社を見つけて100社にアプローチをかけた
でも、なんでもいいんです。

ピンチの時こそ、自分で周りの問題点をみつけ、それを解決するための行動をしたってことを伝えましょう。
ポイントは、アイデアを出すだけではなく、行動をすること
口だけだったら、誰でもいえるんです。大切なのは、行動。

行動に移さない会社は、時代の流れに残され、静かに消えていきます。
同様に、行動に移さない個人も、時代の流れに残され…。

魅力的な会社に入るためには、まず、自分が魅力的にならなきゃいけないんです。

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