167.イベント – 天変地異

コロナ禍で最もヤバイ業界がイベント関係です。
コンサート、スポーツ、演劇、伝統芸能まで、すべてのイベントが最悪の事態に陥っています。

コンサートは、オンラインライブをいろんなアーティストがやってますが、残念ながらリアルライブの売上からしてみたら焼け石に水です。

BTSみたいな世界中にファンがいるアーティストはともかく、日本ローカルだとリアルライブにはかないません。

例えば、6月のサザンオールスターズのオンラインライブが18万人チケット購入で大成功と言われています。
しかし、サザンなら、東京ドーム5日間連続でやっても余裕で満員になります。
しかも、オンラインのチケットは3500円。ライブのチケットは9000円です。
さらに、そのライブDVDが10万枚以上売れます。

嵐のライブはもっと観客集まっていますが、ジャニーズのビジネスモデルは、コンサートのチケットを取りにくくして、ファンクラブに入るととりやすくなるからファンクラブに入るという仕掛けを作ること。
コンサートは、ファンクラブに入らせるための導線なので、誰でも見れるオンラインライブではダメなのです。(だからアラフェスは第一部ファンクラブ専用、第二部誰でもOKになった)

テレビやライブビデオと大きな差がないオンラインライブだと、なかなかファンクラブに導線を張ることができないわけです。

ちなみに、イベントの消費額は、単体ではそれほどでもありませんが、グッズ購入やら旅費やら生み出す雇用まで全部ひっくるめると自動車産業に匹敵するらしく、経済への影響は絶大です。

この需要はコロナ後回復するのかというと、完全回復はないとおもっています。
おそらく、スポーツ選手の年俸が一番高かったのは2020年だったということになるでしょうし、劇団は激減し、音楽家も趣味でYoutubeで公開する人が主流になってくるでしょう。

大変つらいことですが、現実です。

他の業界も知りたい人は、こちら